こんにちは!
香港の橘拓也(たちばな たくや@TMax2525)です。
先日、香港サンライフ社から、新商品が発売されたと聞いたので、知り合いのIFAから話を聞いてみました。
香港サンライフは実は昨年から様々な新商品を出していますが、今回のVision(ビジョン)という新商品は話をきいてみると、分かりやすい商品で良い内容だと思いましたので、私なりに簡単に商品概要の解説、考えをまとめてみました。

サンライフ Vision(ビジョン)の内容
Visionという商品は、支払う保険料の元本を保証しつつ、変動利息が付くという、元本保証貯蓄保険です。ニーズに合わせて、将来の年金、老後、また、教育、住宅ローン、ビジネス、幅広い目的の備えに役立ちそうです。
商品概要は、シンプルな構造だと思います。
加入年齢:0~80歳
保障期間:120歳
支払い期間:2年・5年・10年
積み立て方法:一括、年、半年、月
特徴① 固定+変動利息で貯蓄が増える
元本保証は、固定金利2.3%、の年利が付きます。非保証の部分には、変動金利、が付きます。元本保証+非保証、のそれぞれの利回りで、貯蓄を増やすことできます。固定年利2.3%、の数字が商品パンフレットで謳われているのは新鮮です。
特徴② 損益分岐点が早い
損益分岐点は7年目。損益分岐点とは、支払う総保険料(掛け金と言ってもいいですね)が、例えば、2万ドルであれば、7年目に解約返戻金(いわゆるリターンのことですね)2万ドルを超える、ということですね。
ちなみに、損益分岐点7年目到達、というのも商品パンフレットで保証がしっかり謳われていて、結構、新鮮です。
特徴③ 毎月配当受取りが可能
商品の最大の特徴は、毎月配当現金受取り、を可能にしたことです。配当されるのは、固定金利2.3%+非保証金利、それぞれの利息分の毎月配当受取りが可能です。但し、この場合、当然ながら損益分岐点は、毎月配当を受け取らない場合と比べて遅くなります。
特徴④ 契約者及び被保険者の変更が可能
つまり、これは、例えば、母親が買った母親名義の保険を、子供名義にして保険をあげることができる、ということですね。

利回りのモデルケース
例えば、40歳男性が、年間1万ドル、支払い総保険料2万ドル、の場合。
支払総保険料 2万ドル
7年目(47歳):103% 損益分岐点を超える
15年目(55歳):約3万3千ドル 約1.7倍
20年目(60歳):約4万5千ドル 約2.2倍
30年目(70歳):約7万7千ドル 約3.8倍
貯蓄型保険なので、将来の様々なニーズに備えることができそうです。

毎月配当受取り
香港保険やオフショア金融商品には、非保証配当ボーナス、累積配当ボーナス、様々な呼び方で変動利息による非保証配当ボーナス、が設定されています。
これまでの商品では、自分の保険口座に累積されていくもので、現金化、されているものではないと認識しています。
Visionの毎月配当は香港銀行座へ自動振り込み、小切手、などで現金化されて受け取ることができます。
これは、香港保険市場初、だと言われているようです。
この場合、現実的には香港銀行口座を持っていることが前提だと思います。
いわゆる、配当、と呼ばれるものが保険会社から、現金化されて受取りができるのは、正直、とても新鮮です。
この配当受取りも、2年目以降保障期間中、ずっと受取り続けることができるので、当然、若ければ若い時に加入すれば受取額は大きくなりますね

Vision(ビジョン)の活用方法
ここからは私なりの考えを述べてみたいと思います。
この商品の活用方法は個人のライフステージにおいて、幅広く活用できると思います。
貯蓄、老後対策、年金対策、教育費、住宅ローン、ビジネス、など。。。将来、費用負担がかかると想定されるあらゆるものに対して備えが効きそうです。
一方、死亡保障は解約返戻金と同等です。より高い死亡保障にニーズがある場合は、Visionは向かないように思います。
この商品の特徴の毎月現金配当に関し、とても面白い特徴ですが、香港銀行口座がなければ活かすことはできないと思います。
さらに、保険商品という中長期投資商品の配当を毎月受け取りたいかどうか、ことも自分の投資ニーズにあっているかよく検討する必要があると思います。
配当は固定金利2.3%です。
例えば、総保険料が2万米ドルの場合、年間配当は460米ドル、月換算約38米ドル。
毎月38米ドル貰えます!というのはもちろん嬉しいですが、掛け金が少ないとあまりインパクトがない印象ではないでしょうか。
逆に総保険料の数字の桁が上記より一桁多ければ、かなりの生活費の足しにはなりますね。
中長期投資を目標にしているのであれば、途中で小さく配当を受け取るよりも、利回りのほうに回してさらに大きく貯蓄を増やしていくのがいいように思います。
特に香港銀行口座がない場合は、配当毎月受け取りができないと思いますので、中長期の貯蓄を考えるほうがよさそうです。
自分の投資ニーズと目標に合っているか、よく考えてみましょう。
ちなみに、私のほうですが、すでに契約している他の商品が2本あるので追加投資するかどうか、要検討しているところです。
香港保険市場は既存商品を超える新商品が次々に出てくるので、悩ましいです。。。
まとめ
将来の貯蓄を増やす為にとても有効な商品だと感じました。元本保証は固定金利が謳われており、さらに、非保証利息で貯蓄の形成の助けになりそうです。
積立期間も2年、というのも初めての海外保険や、追加投資をするにしても、ハードルが低いのではないでしょうか。
自身の投資目標、ニーズにあっているかよく考えて判断してみましょう。
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