こんにちは!
香港の橘拓也(たちばな たくや@TMax2525)です。
海外移住してから現在香港の会社で日系と外資の両方を経験しました。香港にある会社で働くのはとても刺激的です。
「金融都市香港で就職」ときくと響きはいいかもしれませんが実際は全くそうでない面もあります。今回は私自身が経験した、転職エージェントも候補者に決して語らない香港の会社での超絶な日常を大公開します。
香港の会社でのある1日
午前中
9時5分

スタッフ
おはようございます!

マネジャー
就業時間は9時からなんだけどな。。。
香港人が出社するのは9時過ぎ、大体9時5分~10分の間に出社。
たまに9時半に来ることもある。

スタッフ
ああ、すいません、いつもの渋滞で。。。

マネジャー
香港の毎朝の渋滞はわかってるだろ、それを見越して出社ほしいんだけどな。。。
香港人の出社はみんなとてもルーズ。
席についたらカバンは必ず机や他の椅子の上に置く。香港人はカバンを絶対に地面に置かないのだ。
外や地下鉄で地面にカバンを置いてる香港人を見ない、みんな膝の上か常に身に着けている。MTRでビジネスカバンをべたべた地面に置いてるの見たら日本人だとすぐわかる。
パソコン付けて着席、買ってきたいつもの朝ごはんをガサガサ取り出してデスクで食べ始める。食べ終わりようやく仕事始めるのは9時半。。。

マネジャー
なんで家で何で食べないのかな。。。

スタッフ
だって朝寝坊したいもん。会社で朝ごはん食べるのが香港スタイル、これ当たり前!
朝ごはんは会社で食べるのが香港スタイル。食後の歯磨きないので口臭がひどいスタッフもいるがなかなか言えない。。。
9時半 新入社員紹介

新入社員
おはようございます、はじめまして、宜しくお願い致します。

マネジャー
えっ、髪の毛紫色?自由な職場だなあ。。。
人材の入れ替わりが激しい香港では新入社員の紹介は日本の会社よりずっと頻繁だ。
入社初日から髪の色が派手な子が来ることがありびっくりする。
香港の職場はとてもカジュアル、身なりに関してはとても自由な雰囲気だ。茶髪、紫、青など様々なヘアカラーの社員を目にすることがある。ただ、金融系は香港でも堅い業種なので黒髪が主流だ。
香港の職場の身なりはかなりカジュアルで自由。ただし金融系はやっぱり堅い。
10時 定例会議
香港人スタッフは自分の報告事はしっかりと終える。報告の発表終えてふと見ると、テーブルの下に隠してスマホゲームやってる!なにやらアイテム獲得に夢中な様子。。。

スタッフ
自分の報告終わったから、あとは関係ないもんね!
スマホが手放せないのが香港人。自分のこと終わったらあとは我関せず。
ランチタイム
●11:50
パントリーが何やらざわついている、いい匂いが漂ってくる。「チンッ!」というレンジの音が!弁当持参のスタッフがお弁当をレンジで温めている。

スタッフ
ランチタイム、食事は香港文化でなにより一番大切だよねー

マネジャー
弁当の段取りそんなにいいなら、仕事も事前の段取りしてくれたらなあ。。。
普段仕事の段取り悪いのに食事の段取りだけは抜け目がないのが香港人。
午後
14時 部下と打ち合わせ

スタッフ
部長、相談したいことがあるのですが。

マネジャー
綺麗な身なりは立派で嬉しいんだが、目のやり場に困る
香港女性は体型や外見に関わらずスカートは膝上、生足が主流だ。目を奪われるような美脚、大根脚、どこでも見ることができる。脚フェチにはとても嬉しい環境だ。職場でもワンピース、スカート丈は自信満々の膝上だ。

丈の短さは業種に関わらず共通。カジュアルな服装の膝上スカート、金融系はドレスのようなスカートやワンピースの社員がいる。金融系でこの身なりはまさに「脚で稼ぐ」を体現しているのではないかと関心するぐらいだ。金融系のこの手のファッションの女性はセントラルや尖沙咀廣東道で見ることができる。
15時 レポートの確認

マネジャー
昨日締切のレポートまだ来てないけどできてる?

スタッフ
ちょっと忙しくて。。。まだできてません

マネジャー
忙しいのはみんな同じなんだけどな。。。
謝る態度もないし。。。
香港人は仕事上の締切がとてもルーズ。これは身内社員の業務、取引先への依頼事も同じ。自分の想定通りに万事順調にいくことはない。
そして、何より日本人社員が頭に来ることは香港人が謝ることは決してないこと。日本人と違う全く違う感覚なので相手が日本人と同じように謝る態度を見せる期待はさっさと捨てよう。
仕事をお願いする:日本人マネージャーと香港人スタッフ
●17時半

マネジャー
これ今日中に纏めて報告してくれない?

スタッフ
わかりました!
●17時55分

スタッフ
できました、確認おねがいします。

マネジャー
わかったありがとう、わからないことあればあとでまた呼ぶよ。
その後、速攻でそそくさと退社する香港人スタッフ。その後急ぎで訊きたいことあっても電話に出ない。。。

スタッフ
スピード重視!定時で帰るの当たり前!また明日!あとはよろしく!
香港人を部下に持つ日本人マネージャーはかなり苦労する。貰ったレポート内容は完成度が超低いレベル。とりあえずやった!感が満載のレベルだ。最後は日本人がいつもの残業して仕上げる羽目に。。。社長と香港人スタッフの間にいる日本人マネージャーの中間管理職ポジションは大変だ。
仕事をお願いする:日本人スタッフと香港人スタッフ

スタッフ
マネージャーからこれ急ぎで調査いわれたのでレポート仕上げてください。

スタッフ
わかったわかった、あとでね。
ふたつ返事はいいが、職位が自分と同じか下の人間の仕事は決してしないのが香港人。いつまでも後回しにされて苦労する。挙句の果てに直属の上司に怒られるのは日本人スタッフ。
香港人が「あとで」と言うときは要注意だ。必ず「いつ、何時」とお互いに期日を確認しよう。香港人の「あとで」は明日、来月、来年、いつになるのかわからない。
香港人の下にいても陽の目を見ることはない。死ぬ気で頑張って出世を目指す、部署移動する、さっさと転職がおススメだ。その前に人材の入れ替わりが激しい香港労働市場、相手が解雇されるか転職して先にいなくなればラッキー、全ては運次第だ。
香港人が語らない本音
日系企業で働いている香港人社員みんなが日本人が好きで心地よく働いているかと言えば決してそうでない。実は日本人に対し多くの不満を抱えているのが実態だ。
その一つは、日本人駐在員はコストがかかりすぎていることだ。
香港人社員もバカではない。
日本人駐在員の誰が尖沙咀Gateway、九龍駅Element、コーズウェイベイLeighton Hill、黄埔のマンションなど、どこのどの物件に住んでいるかなど香港人社員の間では誰もが知っている。もちろん、高級レジデンスの物件の家賃相場は一般常識レベルで知られている。
日本人駐在員のほうは全く寝耳に水で想像もつかないだろうし、だからと言って何もできることはないのだが、実は白目で見られていたり、会社を一歩出た外で密かに話されていることを念頭に置いておくべきだ。
香港人社員に自分の住宅事情を話したことはなくても、実は香港人の総務や人事の人間からまわりまわってほとんどの社員に知れ渡っているのだ。
香港の高級レジデンスの家賃は月3万~7万香港ドル。これは香港人の一般職の社員の月給の2~3倍だ。
会議で上層部がコストダウンの話する時真剣に聞いているようで、内心では駐在員コストを一番最初に下げるべきだと思っている。
さいごに
以上、香港で働いている私自身や友人の体験、また香港人の友人の話も含めて纏めてみた。
香港人の上、下、どちらのポジションで働いても気苦労は絶えない。
こうしてみると香港人はドライで無責任だと思われがちだ。職場では確かにその通りだが、職場を離れた友人関係となると全く別だ。
一度仲良しの友人関係となるとフレンドリーで親しみやすく、おせっかいで人に構ってくる情に厚いのが香港人だ。香港在住で信頼できる香港人の友を得ると香港生活が変わる。
海外移住するからには現地の友を得るように努力しよう。きっと様々な面で助けになってくれるはずだ。
PS.あくまでの個人体験談です、この記事を読んでそんなことはない!とメールするのだけはやめてくださいね♪(笑)
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